高野山 町石道を歩いて 180町から60町へ
平成29年10月25・26・27日
高野山行き 町石道180町~60町
10/25日(水)快晴
高野山へ登る道として
町石道の出発地である 九度山を下見する為
真田庵と慈尊院へ行った
南海線 九度山駅を降りて1.5㎞歩き
明日の 町石道歩きの 出発点を確認した
長い石段を上り 丹生官省符神社にもお参りした
その後 紀の川に架かる九度山橋を渡って 古い町並みがあると言う
JR高野口駅方面へ歩いた
コンビニもなく 喫茶店などの 休む場所もなかった
昔の面影を残している建物は 醤油屋さんと旅館だけで
期待する程でもなかった
ようやくJR高野口駅に着いて 昔風の待合室で
手持ちのお茶と 羊羹を食べた
駅の待合室は 50数年まえの 汽車通学を思い
起させた
これまで そんなに歩いてもいないのに(5km)
なんだかとても疲れた
駅前に駐車していたタクシーで
今夜の宿 ホテルルートイン橋本に向かった
タクシーの運転手さんは
とても愛想の良い 70過ぎの 元トラック運転手
昔 広島の草津港にも荷を運んでいたそうだ
今夜の夕食を買うため セブンイレブンに寄って貰った
夕食は 軽く済ますため おでんとむすびにした
ホテルでチェックイン済ませたところで 目に入ったのが無料のコーヒーメーカーだ
温かいコーヒーを 部屋に入って飲んだ
これが イケナカッタ
その日は シングル部屋しか空いていなかったので
隣同士の部屋となった
夜中じゅう 一睡も出来なくて
とうとう 眠らない内に 朝を迎えてしまった
こんな相性の合わない コーヒーは 初めてだった
10月26日(木)雲一つない快晴
朝 顔を合わせるなり
実は・・・と お互い 眠れなかったことを打ち明けた
連れ合いは これまで 一睡も出来ないという経験はなく
今日歩けるだろうか? と 不安そうだった
「一晩くらい寝ていなくても 死にはしない」から
と 不眠ベテランの 私
ルートインからタクシーで慈尊院へ
途中 コンビニで食料調達
ペットボトル水 2
ポカリスエット 1
むすび 2
サンドイッチ 2
手持ち食糧
お湯ポット(小)→これは(大)にすべきだった
羊羹 3
三笠饅頭 3
8:20 180町石
慈尊院にお参りして いよいよ出発
すぐに柿畑が広がって
富有柿がなっている畑の中を 上に向かって歩いて行く
横から農道がいくつも交差するが
とにかく直進と 標識が案内してくれる
展望台の手前辺りで 地元の男性が追い付いてきた
いつも標高400ḿ位まで登っているそうで
今日は暑いと言って上着を脱いでいた
展望所を勧められたので 立ち寄ってみた
遠くの山並みの 金剛山を教えて貰った
そして 昨日歩いた JR高野口駅への道を確認した
9:30 162町石
まだ柿畑が続いている
余りの柿の実の多さに カラスも食傷気味なのか
飛んでいるのも見なかった
足元に 大きな熟した柿が転がっているが
拾う気にもなれない
一袋5ケ入り 百円と出ていたが 荷が重くなる
と書いてある
ストッカーの中の 一つを 有難く頂戴した
10:15 150町石
柿畑はなくなり 両側が杉林になってきた
道の傾斜は緩いが 岩板の道だ
所々 ぬかるみになったり 水も流れている
ここを弘法大師さんが通られたのだと
実感が湧いてきた
男性一人 男性三人連れ・・・次々と追い抜かれる
彼らはアッという間に前方に遠ざかった
10:40 140町石
立ったまま 休憩10分 むすびを食べる
本格的な山道になり 周りは鬱蒼とした森だ
歩きは テンポ良く進む
立看板があり そのまま行くと 丹生都比売神社に行くが
鋭角に左に上る
下の方から女性2人が登ってきた
その内の一人は 若い西洋人だ
それぞれ単独だ
挨拶して あっという間に追い抜かれた
125町石
先ほどの若い外人が地図を広げて
辺りを見まわしている
何を探しているのかな?
我々は 先を急ぐ
11:40 121町石
展望台で10分休憩 サンドイッチを食る
景色を眺めながら食べてると
単独の男性 2人が 背後を通り過ぎて行った
皆な飛ぶように 一目散に歩いて行く
全行程の 2/3通過地点になる
矢立の 到着時刻が気になりだした
我々も シフトチェンジ
スピードを少し上げる
120町石
先程の 西洋人女性が追い付いてきた
挨拶をして 抜いて行った
地図を見ると 124町石辺りに 古い道があるようで
下ってはいるが 山の中に延々と続いている
この距離では エスケープコースにはならない
(何処かに エスケープコースはないかしら・・・ と思っている自分たち)
116町石
きれいに整備された 尾根道に出た
あたりは 大木が林立している
西から東に 気持よい風が 吹き抜けて行く
高野槙も植えられて
ここは 高野山の植林地だろうか
12:15 114町石
森が急に明るくなり 開けたところに出ると
緑の芝が目に入って来た
下の方を見ると 田んぼや人家 車道も走っている
公衆トイレの看板があり
地蔵堂の下の方に 立派な水洗トイレがあった
追い抜いて行った男性が一人
小春日和の地蔵堂で 昼食を摂ったのか
のんびり休んでいた
元の道に戻り スピードアップして歩く
緩やかな下りで 歩き易い
更にスピードを上げるが この調子で歩いて
矢立には何時頃着けるのか
後ろから 地蔵堂で休んでいた男性が
追い抜いて行った
13:10 85町石
笠立峠
とうとう 午後一時をまわってしまった
計算では 昼近く頃 国道と交わる 矢立に着けると思っていた
これからまだ 一時間は掛かりそうだ
国道の 矢立の方から登って来た 3人とすれ違った
気持に余裕が無いので どちら方面に行くのかと
声が掛かられなかった
しかし 矢立が近いと思うと 少しホッとした
ここで ペースダウンすることにした
年寄りの冷や水になってはいけない
14:00 60町石
午後2時 矢立に到着 ここで リタイア
(最終目的 大門まではあと3時間 夕方5時は山中は暗い)
ここまで
朝 8時30分に出発して 5時間半掛かった (13km)
高野山の大門には着けなかったが ケガもなく
無事 矢立に着いた
78才&70才 良しとしよう
無理をせず 矢立を今回の到着点としたことを
誇りをもって・・?
評価することにしよう
「ゆうべは 一睡もしていないのに よう歩けたもんじゃ!」 と連れ合い
矢立茶屋で一服
名物の焼餅を食べながら 愛想のよい女主人と
短く言葉を交わす
タクシーを呼び 町石道 1町の 根本大塔へ向かった
今夜の宿は 高野山 唯一のビジネスホテル
一の橋の 玉川旅館
その夜は8時 心地好い眠りに付いた
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