紅葉の立山
山はいつ行っても素晴らしいのだが
今年の秋の 立山行きは 特別なものとなった
一年前痛めた膝が 思わしくなく
夏山にも行けなかった
秋になって
まだ不安があったが
思い切って 立山行きを計画した
出発の10日前ごろになって
ある治療士さんと 出会うことができた
次第によくなり 膝に力が入るようになった
山に入ってからは
歩ける喜びを噛みしめながら
もう山登りはおしまいにして
この景色を見納めにしようと その時は思っていたのだ
一方 主人のほうは あまりの景色に
「ヤレンくらいの絶景じゃぁー!」 と
広島弁を連発していた
(ファイルが大きいので ダウンロードに時間が掛かります)
9月30日
立山高原バスに乗り 弥陀ヶ原で降りた
この日は 木道を辿り
天狗平の 立山高原ホテルまで歩くのだ
草もみじと 点在する池塘
チングルマの白い穂が 風にそよいでいた
再び上がる登りは 鎖場が連続していた
天狗平に上がると
紅葉と草もみじの間をぬうように 高原バスが
次々と行きかっていた
空は青 山は紅葉
その向こうに雲海が広がっていた
10月1日
今日も よいお天気だ
立山高原ホテル前から 再び高原バスに乗り
終点の室堂へ
いよいよ 雄山への登山だ
雄山へは 以前 登ろうとしたことがあるのだが
登山道が
多くの登山者で渋滞しているのを見て
諦めた山なのだ
一の越から ザレた岩山を登り始める
登山道が荒れていて
岩が落ちてこないか心配だ
左に右に岩をよじ登る
初心者が登る山というが
結構しんどい山だ (こちらの 脚力低下に問題あり?)
ようやく開けた所まで上り
更に急な勾配を登ると 頂上に着いた
一服して 最高峰の大汝山(おおなんじやま)に向かった
はじめは 大汝山で引き返すつもりでいた
ところが 岩道を下っていると 前方に
いかにも歩き易そうな砂の稜線を
数人のグループが
歩いているのが見えた
岩山の大汝山頂上はパスだ
そのまま行く 立山三山(雄山 大汝山 富士の折立)
稜線歩きに切り替えた
風もなく 軽快な稜線歩きだ
眼下には 雄大な立山カールが広がる
大パノラマだ
雄山頂上から3時間半で 剣御前小舎(つるぎごぜん)に着いた
今夜の宿泊者は16人
10月2日
これまでは よいお天気に恵まれていたが
どうも下り坂らしい
小屋の前の 別山乗越(べっさんのっこし)に立つと
室道平は眼下に広がっている
足元の道を辿れば
バスターミナルにも すぐ着きそうに見える
室道平まで2.5時間という 雷鳥坂を下った
バスターミナルまで4時間を要した
衰えたものだと思った が
マイペース&マイペースと
熟年の 開き直りに切り替えた
室堂からバスに乗り 美女平へ
バスの窓から 再び眺める 天狗平と弥陀ヶ原
一昨日よりさらに 色付きは進んでいた
ケーブルカーで立山の無料駐車場へ
広島への700kmの帰途についた
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