初冬の背振山(1055m)福岡県/佐賀県12月2日
福岡で高島野十郎展があると知り
出かけることにした
そのついでに どこかの山に登ろうか ということになり
ブログに よく 「興ざめした」と書いてある
背振山に行ってみた
なかなかどうして 千メートル少々の山は
自然が残る とても良い山だった
広島を 早朝5時に出発
福岡都市高速5号線を下りて 地道を走ること30分
バス停までは 簡単にナビで行けた
が 車谷登山口を 地元の人に尋ねるのだが
どうも要領を得ない
尋ねた三人目の おばあさんが
「この道を真っ直ぐに! 曲がらないで 上に!」
と くねくね道を 教えてくれた
山頂まで 車道が行っているので 地元の人は 歩いてなど登らないようだ
10時30分 ようやく車谷登山口に到着
ウィークディなのに 駐車場には すでに 3台の車がとまっていた
椎原峠に向けて 沢沿いに歩く
沢を右に渡ると 鬼ガ鼻岩を経て 行くことになるが
そのまま直進する
谷川の水が 青く澄んでいてきれいだ
登山路は苔むして 岩も倒木も 苔に覆われて
一瞬 ここは屋久島か?
さらに 薄暗い沢をさかのぼって行く
木漏れ日が 木の間から射し込む
見上げると 差し込む日差しが まぶしいほどだ
木の上のほうが 明るく輝いている
アレッ! と思い 周りを見回す
オレンジ色に紅葉した メタセコイアが 林立しているのだ
和名 アケボノスギ(曙杉)だ
樹肌が肌色で 手触り好く なんだか暖かい
薄暗い林の中で 黄金に輝く 不思議な 光の空間だった
やがて 椎原峠に到着
椎原峠からは 背振山に向けて 縦走路を行く
すでにツツジは葉を落とし 笹原と交互の明るい道だ
反対コースから来た 夫婦二組と出会った
いづれも服が ビショビショに濡れている
笹原の露が まとわりついたようだ
興ざめ対象物の ドームビルが ツツジの間から 見え隠れしだした
建物の色は みずいろだ
みずいろのドームビルは ツツジの枝の奥に チラチラと見えて
御伽噺の お城のようだ
頭に載せた 丸いドームは オパールのように光っている
なんだか 楽しい
背振山山頂が 見渡せるところまで来ると
ナルホド・・・
気象台や自衛隊基地の建物など
5,6のアンテナや ドームが立っている
山頂にづつく車道に出ると アスファルトの道だ
「 、、、。」
人工的な建物のそばに行っても
しょうがない
と いうことで 背振山は遠望することにした
やはり私たちも 興ざめしてしまったのか・・
日暮れが早いので
途中の 矢筈峠から 車谷へ降りることにした
車谷へは 車道からすぐの
一段下がったところを ロープを使っての急降下だ
下山路は 自然をそのままの道
深く積もった落葉で 踏み跡が分かり辛い
赤いテープを頼りに 薄暗くなった谷を下る
沢を何度も渡り返す
林道に出ると 少し歩いて 再び山道に入る
傾斜が緩くなり 谷が明るくなってきた 川幅が広がり
谷川の音も大きくなった
3時40分
車谷登山口に戻った
日暮れが近い駐車場には
もう一台 持ち主を待つ 車が残っていた
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