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May 2009

May 26, 2009

西赤石山(1,625m)

南限のツガザクラを見に 西赤石山へ行った

( 上 り:4.5時間 )

東平駐車場10分ー登山口ー45分ー一本松停車場ー35分ー兜岩分岐ー80分

ー西赤石への分岐ー45分ーヒュッテ近道分岐ー65分ー頂上

( 下 り:2.5時間 )

頂上45分ーヒュッテ近道分岐ー20分ー銅山越えー25分ー銅山ヒュッテ

60分ー東平駐車場

 

  天気    

8:30am

登山口の駐車場になっている 

東平(とうなる)歴史記念館に到着

9:00am 

空は青く晴れて 

これから登る 西赤石山が目の前にそそり立っている 

カッコーの声に送られて 出発 !

駐車場から 奥に道なりに歩いて

松林がきれいな広場を抜ける

兜岩(かぶといわ)へは“銅山峰方面”の看板標識がある所を登る

右手の奥には 帰りの下山口になる 第三通洞がある

表示どおり 左の方へ登る

ここからは 九十九折れの登りだ

はじめは階段状の傾斜だが

だんだんと 木の根っこをつかんで登る

急傾斜になる

ふと見ると 土の中にガラスや食器の破片が混じっている

それが キラキラと光っている

この辺りもとは 銅山に従事する人の住宅が建ち並んでいたのだろう

高度を上げてゆくと 

遠くに 銅山峰ヒュッテの赤い屋根が見えてくる

一本松停車場に着いた 

ここは 鉱石を積んだ貨車が走っていた

上部鉄道跡だ

地図を見ると 標高1,000mの等高線あたりに

平坦な道が南北に続いている

上部鉄道跡の道は 始発駅だった角石原(かどいしはら 海抜1100m)[銅山峰ヒュッテ]       

から 新居浜の石ヶ山上(いしがさんじょう 海抜850m)へと続いている           

ここで右折して

兜岩へ向けて 平坦な道を行く

兜岩へ登る分かれ道まで来た

これからは急登だなと 気合を入れて登りかけると

50歳前後の男性が 上から下りてきた

兜岩のことを尋ねると 

このコースはきついので 止めた方がよいと言う

(西赤石が初めてと言ったから?)

(それとも 年恰好から?)

本当にしんどそうな その人の助言を聞いて 

鉄道跡の平坦な道を そのまま南に行く

それにしても 

こんな高山に よく鉄道を作ったものだ

重機の無い時代に

高く石を積み上げて まるで城壁だ

それも延々と・・

新緑の木漏れ日の中を歩く ランの花なども咲いている

散策にはもってこいの道だ

・・が どこまで この平坦な道が続くのか

高度がぜんぜん稼げていない

ときどき沢に出会う

架かっている橋のなかには 朽ちていて渡れないものもある

              

沢に下りての渡渉となる

遠くに見えていた 銅山峰ヒュッテが だんだん近づいてくる

風向きで 谷の向こうから

ヒュッテの人の声まで聞こえてくる

登頂の意欲が薄れてきたころ やっと 

左に折れる急登が出てきた

サァー これから急登だ !

気合を入れなおして 登りに掛かる

急登から稜線に出ると 赤い岩肌の前赤石山が

右への稜線に連なっていた

ここまで来ると後は楽勝だ・・と(思った)

目指す西赤石山の頂上は 前方のピークで見えない

上ったり下りたりと 5、6のピーク越え

ピークを越えるたびに 前方が 頂上かと思う

水平道の中弛みがあったせいか いささか ばて気味だ

裏切られながらのピーク越えで

気がついたら頂上だった

 

頂上は 先週が見納めだったアケボノツツジを 求めての

登山グループで いっぱいだった

座る場所もないので 三角点にタッチして

早々に場所移動  

昼食を食べながらの展望は360度の眺め

縦走してきた山並みの向うに 新居浜市街がみえる                  

カラマツの新緑が美しい

目の前で咲く ミツバツツジはまだ健在だ

北側の斜面を覗くと 咲き遅れのアケボノツツジが

まだほんの少し残っていた

下山は もとの道へ

銅山越えから 銅山峰ヒュッテを通る柳谷コースだ

銅山峰ヒュッテは もと停車場の

プラットホームがあったところ

 

銅山越えからは 長い道のりの第三通洞まで

ほとんどが石畳になっていた

これも よくぞ敷いたものだ

貨車で 鉱石を運び出す以前は

牛車で荷を運んでいたという

  

第三通洞まで下りてきた
 

この度は 遠回りした登山だった

結果的には 自然に帰りつつある 良い道を通ることができた

沢には 新しい橋が掛けられつつあるが 危険でなかったら

なるべく このまま そっとしておいて欲しい

過去の写真をみるかぎり

銅山が稼動していたころは 山全体が禿山のようだ 

別子銅山は 元禄3年に発見され 

昭和48年に閉山される 280年間に 70万トンを産出した

今では山全体に 木が茂り

遺跡が面影を残すだけの 深山になっている

時の流れと 先人の英知を振り返る 心に残る 古道登山だった
 

 ☆☆ スライド写真  ☆

ツガザクラ

イブキジャコウソウ

シコクハタザオ

アカモノ

ミヤマハコベ

クルマムグラ

コンロンソウ

ユリワサビ

コケイラン

タニギキョウ

 

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May 13, 2009

市房山(熊本県 1,722m)

T_dscf0027

5月の連休明けから 最初の日曜日 
われわれも1000円で
熊本の市房山まで 車を走らせることにした

連休中は1000円効果で どこのサービスエリアも賑わったはずだ
立ち寄ったサービスエリアでは これまでのほとぼりが冷めたのか
疲れが出たのか 
店員の「いらっしゃいませ」の声が
心なしか 気抜けした感じだった

夕方 4時頃 
登山口になっている
市房山キャンプ場に着いた

今晩は一番小さい4人用のバンガロー(一棟6000円)
を借りることにしている
部屋の中は2段ベッドがあるだけ 
他に何もない

寝袋持参で
トイレは屋外の共用を使うようになっている
さっそく 荷物を運び入れる

Ic005

共用トイレの電灯が点かないので 申し出ると
別の棟の ログハウス(5人用)の鍵を
渡された

今晩は われわれ以外 だれもこのキャンプ場を
利用する者がいないから 
使って下さいと 言われたのだ (少しサミシイナ・・)

中に入ってみてびっくり
寝具から エアコン 
テレビ 炊飯器 食器と揃っていて 
コタツまである

風呂まで使ってよいとのことだ (アリガタイ!)
透けるカーテンまで掛かっていて
まるで別荘だ

ありがたく使わせてもらうことにして
寝具の 新しいシーツまで手渡されたが
これは遠慮して 寝袋で寝た

静かすぎて チョット寝付けない
建物が 時々きしむ音で
その度に びっくりして 目が覚める

真夜中  連れ合いが「なにかいる!」と言って
室内の明かりを点けた
私のマットをめくると
10センチ位のムカデが一匹
下から現てきた

ムカデは通常ペアーで行動しているという
案の定 もう一匹が連れ合いの
寝袋の上を 難しそうに這っていた

靴を持ってきて 夜のしじまを破り
”バタバタ”と 力いっぱい 叩き殺す

(別荘でムカデ夫婦殺される・・・コワッ!)

やれやれ これで寝られる が 
 念のため 
寝るところを フロアーから
二段ベッドの方へ移した

Ic012

(登山日)   快晴 

登山口から頂上まで 4時間とあったが
われわれのペースは4時間30分掛かった
写真を撮りながらの ゆっくり登山だった

キャンプ場(P)登山口(大杉並木)八丁坂市房神社

これより急登仏岩馬の背7合目<ここからやや緩やか

市房山頂上心見の橋頂上

頂上下山

登山口の鳥居をくぐり 
右手の方の山道を進む
 
祓川の 谷川の音に混じり 鳥の鳴き声が
あちこちから聞こえる
やがて杉の大木が出てきた
市房神社の参道に植えられた 樹齢千年といわれる
杉並木だ

大杉の根っこに覆われた登山道を進むと
4合目の市房神社に着く
神社の裏手からつづら折れの急登になる
7合目まで 急登の連続
ヒノキやツガなどの大木で うっそうとした森になっている

Ic029

Ic035 

消え入りそうなアカショウビンの鳴き声が
すぐ上から聞こえる
姿を見せないというから 大木の上に居るのだろう

ほかに 初めて聞く鳥の声に 
われわれ二人が命名した
「イガリマワシ」と・・・広島弁?

はじめは 普通に繰り返し呼びかけているが
次第に早く けたたましく ヒステリックに高くなっていく

下山する時にも まだ イガリマワシていた

よほど相手にされていないのか・・ 

後で調べたら 
「ジュウイチ」だった

Ic045

馬の背辺りから ミツバツツジが現れる
色が濃くて 花が小ぶり
とても可愛い

 

Ic049

 

8合目あたりから 展望が開ける
麓の水上村から 人吉の街までよく見える

南の方向に目をやると
雲ひとつない視界の彼方に 
韓国岳(1,700m)と高千穂峰(1,574m)が
青い山脈を連ねていた

頂上は ミツバツツジとアケボノツツジが咲き競い
チョウチョも飛んで お花見気分だ

熟年グループ5人と 和歌山から単独で来た
熟年男性が弁当を食べていた

お目当てのアケボノツツジは 丁度見ごろで 薄桃色の花びらが 風にヒラヒラと
これまた 可愛い

Ic069

Ic066

まずは 頂上にタッチして 5分で行ける
“心見の橋”に行ってみる

心がきれいな人が渡られるというが
われわれは きれいだが
渡らなかった・・  

心見の橋あたりに ヒカゲツツジがあったと
いうことだが 目にすることができなかった
もう散った後だったのか

頂上で展望を楽しんだあとは下山だ 
途中 若いカップルが上ってきたIc076

下山の後は 今晩泊まる 市房観光ホテルへ

「民宿」を頭につけたら良いほどの
アットホームな宿だった

清潔で 料理が美味しくて お湯は掛け流し

若いご主人は 三年前に 東京から 家族とともに帰ってきて
あとを継いでいる  
この地域の発展のため 心を砕いていた

☆~☆~☆  市房大杉トレッキング   ☆~☆~☆

                       Ic081

思っていたより ハードな山だった
はじめは縦走の予定だったが
4月の下旬に縦走した A・スポーツ店の
アドバイスで取りやめにした

おかげで 下山途中にも 
市房神社参道の大杉を じっくりと見ることができた

台風のために折れて 切られた
大木の年輪を数えてみた
1000の年輪は 私の 何代前になるのだろう 

杉はずーとそこに立って 
地球の風を受けて 私たち人間を見ていたのだなぁーと

 スライド写真  

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