西赤石山(1,625m)
南限のツガザクラを見に 西赤石山へ行った
( 上 り:4.5時間 ) 東平駐車場 ー西赤石への分岐ー45分ーヒュッテ近道分岐ー65分ー頂上 ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽ ( 下 り:2.5時間 ) 頂上 ー60分ー東平駐車場 |
天気
8:30am
登山口の駐車場になっている
東平(とうなる)歴史記念館に到着
9:00am
空は青く晴れて
これから登る 西赤石山が目の前にそそり立っている
カッコーの声に送られて 出発 !
駐車場から 奥に道なりに歩いて
松林がきれいな広場を抜ける
兜岩(かぶといわ)へは“銅山峰方面”の看板標識がある所を登る
右手の奥には 帰りの下山口になる 第三通洞がある
表示どおり 左の方へ登る
ここからは 九十九折れの登りだ
はじめは階段状の傾斜だが
だんだんと 木の根っこをつかんで登る
急傾斜になる
ふと見ると 土の中にガラスや食器の破片が混じっている
それが キラキラと光っている
この辺りもとは 銅山に従事する人の住宅が建ち並んでいたのだろう
高度を上げてゆくと
遠くに 銅山峰ヒュッテの赤い屋根が見えてくる
一本松停車場に着いた
ここは 鉱石を積んだ貨車が走っていた
上部鉄道跡だ
地図を見ると 標高1,000mの等高線あたりに
平坦な道が南北に続いている
上部鉄道跡の道は 始発駅だった角石原(かどいしはら 海抜1100m)[銅山峰ヒュッテ]
から 新居浜の石ヶ山上(いしがさんじょう 海抜850m)へと続いている
ここで右折して
兜岩へ向けて 平坦な道を行く
兜岩へ登る分かれ道まで来た
これからは急登だなと 気合を入れて登りかけると
50歳前後の男性が 上から下りてきた
兜岩のことを尋ねると
このコースはきついので 止めた方がよいと言う
(西赤石が初めてと言ったから?)
(それとも 年恰好から?)
本当にしんどそうな その人の助言を聞いて
鉄道跡の平坦な道を そのまま南に行く
それにしても
こんな高山に よく鉄道を作ったものだ
重機の無い時代に
高く石を積み上げて まるで城壁だ
それも延々と・・
新緑の木漏れ日の中を歩く ランの花なども咲いている
散策にはもってこいの道だ
・・が どこまで この平坦な道が続くのか
高度がぜんぜん稼げていない
ときどき沢に出会う
架かっている橋のなかには 朽ちていて渡れないものもある
沢に下りての渡渉となる
遠くに見えていた 銅山峰ヒュッテが だんだん近づいてくる
風向きで 谷の向こうから
ヒュッテの人の声まで聞こえてくる
登頂の意欲が薄れてきたころ やっと
左に折れる急登が出てきた
サァー これから急登だ !
気合を入れなおして 登りに掛かる
急登から稜線に出ると 赤い岩肌の前赤石山が
右への稜線に連なっていた
ここまで来ると後は楽勝だ・・と(思った)
目指す西赤石山の頂上は 前方のピークで見えない
上ったり下りたりと 5、6のピーク越え
ピークを越えるたびに 前方が 頂上かと思う
水平道の中弛みがあったせいか いささか ばて気味だ
裏切られながらのピーク越えで
気がついたら頂上だった
頂上は 先週が見納めだったアケボノツツジを 求めての
登山グループで いっぱいだった
座る場所もないので 三角点にタッチして
早々に場所移動
昼食を食べながらの展望は360度の眺め
縦走してきた山並みの向うに 新居浜市街がみえる
カラマツの新緑が美しい
目の前で咲く ミツバツツジはまだ健在だ
北側の斜面を覗くと 咲き遅れのアケボノツツジが
まだほんの少し残っていた
下山は もとの道へ
銅山越えから 銅山峰ヒュッテを通る柳谷コースだ
銅山峰ヒュッテは もと停車場の
プラットホームがあったところ
銅山越えからは 長い道のりの第三通洞まで
ほとんどが石畳になっていた
これも よくぞ敷いたものだ
貨車で 鉱石を運び出す以前は
牛車で荷を運んでいたという
第三通洞まで下りてきた
この度は 遠回りした登山だった
結果的には 自然に帰りつつある 良い道を通ることができた
沢には 新しい橋が掛けられつつあるが 危険でなかったら
なるべく このまま そっとしておいて欲しい
過去の写真をみるかぎり
銅山が稼動していたころは 山全体が禿山のようだ
別子銅山は 元禄3年に発見され
昭和48年に閉山される 280年間に 70万トンを産出した
今では山全体に 木が茂り
遺跡が面影を残すだけの 深山になっている
時の流れと 先人の英知を振り返る 心に残る 古道登山だった
☆~☆~☆ スライド写真 ☆~☆~☆
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