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February 2008

February 28, 2008

なごり雪

天気のよい日は すっかり春めいてきた 
今日このごろ
今朝 起きてみると 空は曇っていたが 
北側に見える茶臼山が 粉砂糖を振りかけたように
雪化粧していた
きょうの天気は 午後から良くなるとのこと
お昼前ごろから いつもの極楽寺山へ
行ってみることにした

車で向かう途中 遠くから見るとImg_25520001
極楽寺山も雪化粧だ
雪雲で 霞んでいる
なんだか寒そうだ

いつものように 屋代登山口の路肩に車を置く
周りに雪が無いので
降ったのは高所だけだろう

登っていくにつれ 
沢あたりから 雪景色となる
道は 粉雪がふんわり積もって
歩きやすい
10日前に登ったときは
雪がカチカチに凍っていて
用心して歩いたのだが・・

明るい陽が射してきた
新しく積もった 雪に反射してまばゆい
陽を受けた背中が
だんだん汗ばんできた

上着を脱ぎかけようとしたら
急に陽が陰り
風が吹いてきて 

粉雪が舞いだした
天候がめまぐるしく変わる
でも 空をみると 少しずつ 青空は広がっていく

山門まで来ると道をそれて キャンプ場の方へImg_25710002向かう

前を行く足跡は 一つだけだ
新雪を踏んで登って行く
キュツキュツと音がする

猛禽類だろうか どこかで
ピーッ ピーッ と強く二度鳴いた
見上げると高木から雪煙が
舞い降りてきた

やがて車道に出ると また
山道に入った
ここはまだ誰も歩いていない

ところどころ 小動物の足跡がある
蛇ノ池の方へ下りると 雪は脛辺りまで
積っていた
池の周りを見回してみたが
誰もいなかった
一つの足跡が 東屋の方へ続いていた

水を湛えた蛇ノ池は 全く凍っていなかったImg_26110004
強く風が吹いて さざなみが立っていた
対岸では 風が吹くたびに 雪煙が上がっていた

再び車道に出て歩き 境内に入った
常連のNさんが まだ 雪かきをしていた
「いつも ありがとうございます」
観音様にお参りして 接待のコーヒーをImg_26020003 いただく
静かな境内で 青空を眺めながら
ゆっくりと 味わうコーヒー
"今日も 来てよかったな・・・”

極楽寺を後にする

来る時には 綿帽子を被っていた
階段手すりImg_26150005
いまはもう どれも綿帽子をとっていました

写真 クリックで拡大)

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February 18, 2008

はーるよ 来い♪

T_img_2470

旧正月には新月だった月の形も
半ゲツを過ぎ 大分太って来た
暦では そろそろ雨水(うすい)だ

雪や氷も融け始めて
それが雨になるという

あちこち梅も咲き出して
いよいよ 春が近い

ということでImg_24350003
山口県の周防大島(スオウオオシマ)で
サイクリングしてきた

♪春は名のみの・・・
島の陽射は春 しかし風が強い
海面には白い波がたっている
冷たい北西の風が容赦なく顔に当たり
痛いくらいだった

車で本土側の大畠から
大島大橋を渡るImg_2428_edit0002_2
直ぐに左に曲がり 島の北海岸を走る

目的地は陸奥記念館だ
途中の道路のあちこちにある
無料の駐車場の一つに車を置き

持参の自転車を下ろす
ここから 寒風の中へもろに突入だ

何を好き好んで・・と思いながら
白波がたつ海を見ながら
自転車をこぐ

車がビュンビュンとImg_2425_edit0001
我々を追い越して行く
冷たい風もナンノソノ!!

でも 風がなかったらイイノニなー
と思いながら こいでいたら
だんだんと体が温もり汗ばんできた

一枚脱ぎ二枚脱ぎ マフラーも
取り外し また こいで行く

すると肌に当たる冷たい風が
かえって 心地よく感じてきた

Img_2440_edit0004
海岸を離れて 住宅地に入る
静だ 誰も歩いていない

家々は庭をめぐらし 野菜畑がある
どの家も 穏やかなたたずまいだ

大きく育った大根 
豆の苗が大分伸びている
切干大根も干してある
まるで 時が止まったようだ

山から流れている小さな川がある
河原の藻が色ずき 黄緑色を
まるで刷毛で塗ったかのようだ

春は着実に来ているImg_24620008

毎日の暮らしを支えた
かつての商店街 
ここもひっそりとして
看板だけが往時を偲ばせている

われわれ二台の自転車だけが
ゆっくりと通り抜けて行く

こんな静かな 島の周遊道路にも
やはり道の駅はあった
サザンセトとうわ
いるいる!人も車もこの寒風の中
まるで湧いて出てくるように
車がつぎつぎと駐車する

ここでの人気は和食レストランらしいImg_24520005
丁度 昼時とあって 長蛇の列だ

いろいろな食品も売っていて
露天もでている
冷たい豆腐を売っている 豆腐屋さんは 見るからに寒そうだ
焼き芋屋さんが 人待ち顔で焼いた芋を
食べている

売れないのかなと思って
話し掛けると まだ焼けてなくて
焼き上がるのに1時間半も掛かるというImg_24560006

来たお客さんは予約をしている
その内 焼ける本数が足らなくなったのか
断りだした
われわれは 目の前のベンチに陣取って
待つことにした

「さーいよいよ 焼き上がりです」
われわれは待った甲斐があって
大きいのを一本割り当ててもらったImg_2459_edit0007

薪で焼いた石焼き芋
ほくほくとして とても美味しかった
こんなに美味しい焼き芋は何十年ぶりだろうか

子供の頃 買っていたつぼ焼を思い出す

豆腐屋さんで オカラを20円で買い
陸奥記念会に向け また 出発

また こぐ!こぐ!

やっと着いた 片道30km
陸奥記念館は 島の東のはしに位置する
戦艦「陸奥」の遺品が展示してある

目の前の海で 昭和18年6月8日Img_24640009
謎の大爆発で沈没してしまった
死者1121名 生存者 353名

昭和45年に 引き上げられ
遺品が記念館に置かれている
館内には「海ゆかば」が流れていた

今も 海の底にいるような静けさで 
写真の若い兵士達は じっとこちらを
見据えていた

帰りは 瀬戸内を右に見ながら 

目の前で沈んだ 陸奥に思いをはせた

元の道を帰るのは 疲れた脚には
さすがに堪える
道路脇で 日が暮れかけているのに 未だ開けている 
露天のミカン屋さんに寄った

ミカンの種類をいろいろと揃えているImg_24760011
味見をさせて欲しいと言うと
大きなデコポンを一つくれた

車の回収に行った 連れ合いに
半分残すつもりが 美味しいので
なか袋ごと つぎつぎと食べてしまった

網の大袋を二つ買うことにした
車で到着した連れ合いにも また 大きなデコポンを
一つくれた

大島特産のサツマイモは売り切って
しまって もう無いという

商売上手な若いおにいさん
季節を換えて また来るからね!

夕日に染まる 大島大橋をまた渡り
夕暮れの中 帰路についた

(写真クリックで拡大)

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