金ケ谷山(カナガタニヤマ)と朝鍋鷲ケ山(アサナベワシガセン)
今年も春が過ぎ 山はカタクリの花の咲く季節となった
カタクリといえば 昨秋は岡山県と鳥取県にまたがる
毛無ガ山(ケナシガセン)に登った
頂上から東の 白馬山への縦走路にカタクリ広場という
三叉路があり 楽々の遠足のような気分を味わった
それではと 今回はもう一つ東側の
金ケ谷山と朝鍋鷲ケ山を縦走してみることにした
自宅を5時半に出て 山陽道・中国道・米子道経由
蒜山IC下車 9時前登山口の新庄村「山の家」に到着
ここに車を置き 二つの山を時計周りにぐるりと
一周する道順をとった
上りは沢沿いに歩き出す
林道両側はスギ林で 日が差し込み森が明るい
スギが間引くように伐採してあるためだ
伐採後には1メートルに満たない幼木が植林してあった
新芽が赤いので落葉樹のようだ
何の木か分からないが
少しほっとした
杉ではないということは
自然の山に帰っているのかな・・・と
見る側からの勝手かもしれないが
自然林の新緑や紅葉は ほんとうに美しい
丁度食べころの コゴミが沢山芽を出していた
採って行きたいところだが ぐっと我慢
生をチョットかじって先を急いだ
伐採されていない湿った杉林には蕾のヤマシャクヤクや
猛毒といわれているハシリドコロが
あちこちに見られた
林道を歩くこと一時間 登山口に到着
木段がきっちりと作られていて
出っ張っている根っこは 滑らないように
刻みまで入れられている
三年前の岡山国体山岳縦走のコースだった所だ
雑木林あたりまでは まだその時のロープが残っていた
雑木林が終わると ブナ林だ
ブナの芽吹きはまだほんの少しだ
淡い色合いの中に 真っ白いタムシバの花が
遠くからでもよく目立つ
天気はまずまず 気温もほどよく
白やブルーのキクザキイチゲが あちこちに咲いている
尾根道と木段を繰り返し 稜線に出ると
西側に 昨年登った毛無ケ山が見える
東に歩を進めて 木段を上りきると金ケ谷山だ
見晴らしは今ひとつだが 芝生の気持ちよい頂上だ
東方には樹の間から まだ黄土色の三平山(ミヒラヤマ)がよく見える
昼食を終えたら 朝鍋鷲ケ山へ向けて出発
穏やかなアップダウンを繰り返す尾根道を40分
足元にはキスミレの群生も
やがて鉄塔の下に出る
北には雪がない大山が見える
これからの展望を楽しみに もう少し東に進むと
そこが広く開けた朝鍋鷲ケ山 山頂だ
展望台がある 登ってみる 360度の大展望だ
東には蒜山 目の前には大山
西は 今歩いてきた 金ケ谷山が見える
さて下山だが 砂利の林道がすぐ始まっている
迷うことはないが それが終わると アスファルトの道
うんざりだ
開き直ってテクテクと 1時間半 山の駅に帰着
結局カタクリには 出会わずじまいだ
葉っぱだけでもないかと探したのだが
一山違うと ないものはないようだ
でも 下山途中 名水「野土路の水」を知った
癖のない美味しい湧き水で 杓ですくって
漏斗で容器に入れる
下山して車の側でコーヒーを沸かした
おいしかった
また何時か 三平山=毛無ケ山間を縦走してみた いものだ
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
ミヤマキケマン | ハシリドコロ(猛毒) | ユリワサビ | キクザキイチゲ |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
ミヤマカタバミ | キスミレ | ユキザサ | イカリソウ |
![]() |
![]() |
オウレン(胃腸薬) | ルリソウ |
(クリックで拡大)
Recent Comments