晩秋の毛無山(ケナシガセン 1,218m 岡山県/鳥取県)
晩秋の毛無山に登った
頂上からは 大山(ダイセン 1710m)烏ガ山(カラスガセン 1448m) 蒜山(ヒルセン 1200m)が目の前に見えた
大山はすでに 雪で 上の方は 白いヒダを着けていた
そして日本海も見えた
弓が浜が長く孤を描いていた
紅葉は すでに 田浪(タナミ)の集落まで降りて来ていた
色づいた木々は "今年はこれで見納めヨ”とばかりに 照り輝いていた
でもこの紅葉も 一吹きの木枯らしで 冬の姿になってしまうのだろう
積雪の目印のポールが あちこちに立てられていた
登山口の駐車場には すでに5,6台の車が駐車していた
10:00am
茅葺屋根の"毛無山やまの家”の前を通り 沢伝いに登山口へ
何十年前に植林されたのだろうか スギは大木になって 鬱蒼としている
沢の水音が心地よい
やがてスギの自然林が現れだすと 紅葉の登山路になる
カエデの 紅の小さな葉が可愛い
六合目あたりのブナの木は まだ黄色が残っている
その中に 天然スギの端正な形
黄色と濃い緑のコントラストが印象的だ
高度を上げていくと 次第に足元が明るくなる
見上げると ブナはすっかり葉を落としている
枝は絡まるように広がり ごく細やかな枝先までも 青い空にクッキリと存在感を示している
まわりはすべて 灰色の樹肌の ブナ林だ
"九合目避難小屋”あたりまで来ると 風が出てきた
閉じられた避難小屋の中に入り ハジトミ(半蔀)の窓を開け
コーヒーを沸かした
頂上に上がると風が止み うす雲が切れて 青空が広がっていた
眺望は360度
上から見る紅葉は 麓に広がり その中に点在する 緑のスギ
山の稜線は柔らかに 葉を落としたブナの白色で描かれていた
これから来る厳しい冬に備え 里山を優しく包み込んでいるかのようだ
期待していた大山は 上部に雲が掛かっていた
二人の男性が 大山を見ながら立っていた
先ほどから 雲の取れるのを二時間も待っているのだという
4人で 雲を フゥーと吹いてみようかと話したが
大山は大きめの帽子をかぶったまま 脱ごうとはしない
とうとうしびれを切らして 一緒に下山することになり
彼らは 途中から 鳥取県側に降りて行った
私たちは 白馬山(シロウマヤマ)まで縦走して
3:00pm
駐車場のほうへ下山
駐車場には まだ3,4台の車がいた
この人たちは 朝鍋鷲ガ山(アサナベワシガセン)まで縦走しているということか(毛無山から5時間)
次回私たちも 五月には 新緑のブナ林とカタクリの縦走路を 朝鍋鷲ガ山まで歩いてみたい・・・と思ったのでした
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