ブナの山 甲ガ山(かぶとがせん)1,338m
南の海では ハリケーンから台風に変わった12号が 日本列島に近づいている
天気予報は 山陰山陽とも お日様マーク
大山の外輪山の甲ガ山に登ることにした
我が家を朝5時に出発
船上山・少年自然の家 登山口に9時30分到着
準備をして登山開始
船上山へは往復1時間30分とある
歩きやすい道だ
見上げると 切り立った大きな岩が横長に
まさに船型だ
上部の木々は船に乗っているようだ
天気は良いし 吹く風も心地よい
青空を眺めて楽チン登山を楽しんだ
やがて 船上神社を過ぎるとブナの森に入った
ブナの森は静かで風も無く
そろそろ秋山なのに まだ深い緑を湛えていた
一本の大木に立ち 下から見上げると
過ぎゆく夏を惜しんでいるかのような ため息が聞こえた
天王屋敷跡への道標が出てきた
ヤマケイの本「ブナの山旅」の中で
この先に“軍馬”と名づけられた 幹周り4.85mのブナの大木があるという
一度見てみたいと思い 道に少し入ってみたが そうとうな藪こぎだ
諦めて 周りに林立している大木で 想像してみることにした
それからさらに登って 傾斜がきつくなるに従って
土が水分を含んでいるのか ズルズルと滑る
それにいつも霧に包まれているせいか 露出している根や石にうすく苔が付いている
帰りに降りるときは 厳しいだろうなと思いながら
ここまで来たからにはと
笹や木の根っこにつかまりながら
やっと稜線に出た
目指す甲ガ山の頂上が ガスの中から現れた
大山北壁も少し見える
しばらく行くと 頂上から降りてくる若いカップルに続いて
二人連れの若者に出会った
頂上の様子を尋ねると
もうすぐだが 頂上手前の稜線は
岩が両側とも切れ込んでいて あぶないとのこと
私たち二人の年恰好を見て そう言ってくれたようだ
もうひと分張りして 頂上タッチしようか 止めるか 迷ったが
せっかく言ってくれたのだから 年寄りの冷や水にならぬよう
岩稜線の手前の尾根で 昼食をとって
残念だが 引き返すことにした
下りは案の定 しっかりと気合を入れなければならなかった
二人とも 二、三回滑ったが 怪我も無く 無事 降りることができた
米子道 中国道 岡山道 山陽道と乗り継ぎ
夜10時に我が家に帰り帰りついた
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