August 08, 2019

152才夫婦の町石道歩き

Chouishic

二年前の10月 町石道の180町から60町を歩いた
この度 残りの60町から大門までの町石道へ再挑戦した

前回の反省として 先の180町から60町までの歩きは
道草し過ぎた

地元の登山者の案内で 展望台に行ったり 
たわわに実った柿畑の中を歩き 
販売所で無料の柿も戴いた

一服している私たちの脇を 何人もの登山者が飛ぶように
歩いて行ったが 
私たちはマイペースを堅持した

秋の日暮れは早い
漸く着いた矢立の茶屋で 午後2時になってしまった
残り大門までは 3時間は掛かる 
午後5時には日暮れだ 
60町の矢立でリタイアした

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令和元年8月1日
9時30分

矢立の茶屋は 未だ開いていない
蝉の声がする中を歩きだす

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暫く道は急登だ
杉林に入ると 緩やかな道になり 暫く続く
森の中は涼しい

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弘法大師さんいわれの 岩などがある

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やがて山道は 車道と交差して 横断歩道を渡る
車道を左下に見て 並行して歩くが
やがて離れる

町石道は平たんで歩きやすい
やがて車道のすぐ下側になり 道の脇に 何本もの大木が倒れている
車道造りで無理が来たのだろうか
これらの大木は これまで 何人の参拝者を見たことだろう

谷川の音が聞こえだす
谷川に架かる橋を渡り せせらぎを見ながら上流に向かって歩く

谷川と別れると登りになる

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急な登りだが これを登りきると やがて大門だと思うと
テンポ良く足が進む

斜面を心地よい風が吹き抜ける
車の行き交う音が 頭上から聞こえる

山道をヒョイと上がると 車道に出た


12時30分
目の前は大門

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暑さが急に襲ってきた
人影は疎らで このひどい暑さの中 歩いているのは
観光客の白人だけだった

今年の暑さは 高野山も例外ではない
涼しい所と言われている 高野山だが

バス停に行ってみると まもなく 高野山駅(ロープウエイ)行きの
バスが来た
大門のバス停から乗った客は私たちと アジア系の人の3人だけだった

ロープウェイ駅で一服して 帰路についた
 

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October 14, 2018

八ヶ岳連峰 天狗岳へ 30年10月2日~5日

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2年ぶりの八ヶ岳だ 

2日前に 日本列島を縦断した台風24号は 

登山道に爪痕を残していた

予報では また次の25号が北上して来ているという 

24号と25号の合間を縫って 天狗岳に登った


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1日目 10月2日

夏沢鉱泉の車が 茅野駅に迎えに来てくれた  

車は 桜平駐車場ゲートから 更に奥に進んでくれて 

川の橋が流された所で 車を降りた 

急場しのぎの 枝木で作られた仮橋を渡った

 

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夏沢鉱泉に泊まるのは 今回で2度目だ 

気配り十分のスタッフたちは 健在だった 

おいしい食事は 手作り野菜 

勿論 鉱泉のお風呂がある


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2日目 10月3日 

夏沢峠経由で 次の山小屋 根石岳山荘に向かった

夏沢峠までは 一部 谷の沢のなかを歩く

沢はえぐれていて 

道の方も 前回のことを思うと 大分荒れていた

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暫く歩いたところで 

昨夜の夏沢鉱泉で一緒だった リハビリ中だという 老女に追いついた

ゆっくり、ゆっくり歩く彼女とは 

6年前 北穂高岳の登山道で会ったことがある


北穂では 短く言葉を交わしただけで別れたが 

その時の情景は今でも 印象深く残っていて 

時折思い出すことがあった


我々は 北穂の南陵を登っていた

そろそろ 頂上が近いかなと思う所で 上から 

一人の女性が リハビリ用の杖をつきながら 

ゆっくりと降りて来た 

見るからに弱々しく 痛々しそうだ


声を掛けると 

腰を痛めて入院し 退院して2ヶ月になると言う

腰のリハビリのため 

奥穂から回って来たのだと言う

 

そう言うと 

また杖をついて ゆっくりと遠ざかって行った


そんなにまでして

そんな体で よくぞこんな場所に・・・・

われわれは只 茫然と 

その女の人を見送ったのだった

https://bit.ly/2yB1ZlK


老女(失礼! 私と同い年だった)が その人だったとは



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根石岳山荘は 夏沢鉱泉と同じグループだ

到着後コーヒーを注文すると 連泊ということで 

無料サービスだった


明日の天狗岳登頂に備え 展望風呂に入り

窓から見える 槍や穂高を見て のんびりと過ごした

風呂の方は 野趣溢れるしつらえで 

些か緊張したのだが


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3日目 10月4日

山荘を出るとすぐ根石岳に着く

目の前は東天狗岳だ 

東天狗岳に到着し リュックを置き 西天狗岳に向かう

南に目をやれば 先ほどまでいた根石岳山荘が見える


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切れ落ちた斜面に へばりつくように建っている

爆裂口の硫黄岳を見れば その向こうに 前回登った赤岳が見えてきた

西天狗岳から再び 東天狗岳に戻った


東天狗岳から北に少し下ると 眼下に美しい景色が広がっている

森の中に 今日泊まる黒百合ヒュッテも見える


道は二手に分かれるが 天狗の奥庭がある 左側の道を行くことにした


しかし ここからが 

北八ヶ岳の本質だったのである 

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道は 石がゴロゴロしている  

ゴーロ石ではない 大きめのイワイシだ


遠くから見るイワイシは 

緑の木々に映えて 美しい景観を作っていたのだが・・


その大き目の石のうえに 上がったり 下りたり 

間を通り抜けたりしながら 進む

足が短い者には なんともシンドイ道だ


後ろから来る 若い人達が 

イワイシの上を 

ヒョイヒョイと飛ぶようにして 

追い抜いて行く 

天狗さまのように

だから天狗岳・・・なのかな?


難儀しながらやっと 黒百合ヒュッテに降り着いた

行程時間は コース時間の倍以上だった


P1100645_3 つくづく 若くないことを実感した すると

もう 合計年齢150才だよーと  

天狗さまの声がした



4日目 10月5日

何時間熟睡したのかな 

かつてこれほどまでの 「鼾」の大合唱に 

会ったことがあるだろうか

それは 隣の大部屋から聞こえていた


黒百合ヒュッテ 5時半の朝食 7時出発

ルートは 中山峠 中山展望台 高見石小屋 白駒池バス停だ

11時8分発のバス 茅野駅行きに乗ろうと思う

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このルートも案の定だ 

中山峠を過ぎたころから イワイシが出てきた 

岩石の急登が続く 

しかも段差が大きい

 

展望台を過ぎると 今度は 岩石の下りだ 

延々と続く

反対側から登って来る人も 口かずが少なく

とてもシンドそうだ


森一帯はシラビソの樹林で 美しい苔で覆いつくされている

神秘的な光景が広がっているのだが ゆっくりと眺める余裕はない 

今は石に向き合い 滑らないように 慎重に下るだけ



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北八ヶ岳に来たのは シラビソの森を歩きたくて・・・のはずだったのに

 

やっと高見石小屋に着いた
P1100665_2 小屋で バスの出発時刻を確認すると 

あと1時間しか余裕がない


小屋の人から 

ここで休息を取り 一つ後のバスをと勧められた 

が 行けるだけ 行ってみようということになった 


緩い下り道は 沼かるんでいた 

でも これまでの道のことを思うと 断然ラクチンだ


走るように バス停を目指した



到着した白駒池バス停では 

黒百合ヒュッテで一緒だった 49才 福岡の男性が 

「間に合って良かったですね」と 満面の笑みで迎えてくれた

彼は 途中の厳しい岩道でも  

わざわざ引き返して来て 

この先ではラクになるからと 声を掛けてくれた


山小屋で出会っただけの 他人同士なのに 

まるで身内のように 気遣ってもらった

本当に ありがたい事だった


この度の登山は 

優しさや 諦めない粘り強さを 

出会った人に教えられた

 

この齢になっても 教えてもらうことは 

山ほど有るものだ


また山に登ろう 元気なうちは


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November 05, 2017

高野山 町石道を歩いて   180町から60町へ

平成29年10月25・26・27日
高野山行き 町石道180町~60町


10/25日(水)快晴
高野山へ登る道として 
町石道の出発地である 九度山を下見する為
真田庵と慈尊院へ行った

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南海線 九度山駅を降りて1.5㎞歩き 
明日の 町石道歩きの 出発点を確認した

長い石段を上り 丹生官省符神社にもお参りした
その後 紀の川に架かる九度山橋を渡って 古い町並みがあると言う
JR高野口駅方面へ歩いた

コンビニもなく 喫茶店などの 休む場所もなかった 
昔の面影を残している建物は 醤油屋さんと旅館だけで
期待する程でもなかった

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ようやくJR高野口駅に着いて 昔風の待合室で
手持ちのお茶と 羊羹を食べた
駅の待合室は 50数年まえの 汽車通学を思い
起させた
これまで そんなに歩いてもいないのに(5km) 
なんだかとても疲れた

駅前に駐車していたタクシーで 
今夜の宿 ホテルルートイン橋本に向かった
タクシーの運転手さんは 
とても愛想の良い 70過ぎの 元トラック運転手

昔 広島の草津港にも荷を運んでいたそうだ
今夜の夕食を買うため セブンイレブンに寄って貰った

夕食は 軽く済ますため おでんとむすびにした

ホテルでチェックイン済ませたところで 目に入ったのが無料のコーヒーメーカーだ
温かいコーヒーを 部屋に入って飲んだ
これが イケナカッタ

その日は シングル部屋しか空いていなかったので
隣同士の部屋となった
夜中じゅう 一睡も出来なくて 
とうとう 眠らない内に 朝を迎えてしまった
こんな相性の合わない コーヒーは 初めてだった


10月26日(木)雲一つない快晴
朝 顔を合わせるなり 
実は・・・と お互い 眠れなかったことを打ち明けた
連れ合いは これまで 一睡も出来ないという経験はなく 
今日歩けるだろうか? と 不安そうだった
「一晩くらい寝ていなくても 死にはしない」から
と 不眠ベテランの 私

ルートインからタクシーで慈尊院へ
 
途中 コンビニで食料調達
ペットボトル水 2
ポカリスエット  1
むすび   2
サンドイッチ   2
手持ち食糧
お湯ポット(小)→これは(大)にすべきだった
羊羹   3
三笠饅頭 3


8:20   180町石
慈尊院にお参りして いよいよ出発
すぐに柿畑が広がって 
富有柿がなっている畑の中を 上に向かって歩いて行く

天気は快晴P1080812
横から農道がいくつも交差するが
とにかく直進と 標識が案内してくれる

展望台の手前辺りで 地元の男性が追い付いてきた
いつも標高400ḿ位まで登っているそうで
今日は暑いと言って上着を脱いでいた

展望所を勧められたので 立ち寄ってみた
遠くの山並みの 金剛山を教えて貰った

そして 昨日歩いた JR高野口駅への道を確認した


9:30  162町石
まだ柿畑が続いている
余りの柿の実の多さに カラスも食傷気味なのか
飛んでいるのも見なかった
足元に 大きな熟した柿が転がっているが
拾う気にもなれない

一袋5ケ入り 百円と出ていたが 荷が重くなる
「どうぞお食べ下さい」 P1080811
と書いてある 
ストッカーの中の 一つを 有難く頂戴した


10:15   150町石
柿畑はなくなり 両側が杉林になってきた

道の傾斜は緩いが 岩板の道だ
所々 ぬかるみになったり 水も流れている

ここを弘法大師さんが通られたのだと
実感が湧いてきた

男性一人 男性三人連れ・・・次々と追い抜かれる
彼らはアッという間に前方に遠ざかった


10:40   140町石
立ったまま 休憩10分 むすびを食べる

本格的な山道になり 周りは鬱蒼とした森だ
歩きは テンポ良く進む

開けたところに出た 「6本杉」だPic_1508983405804_1
立看板があり そのまま行くと 丹生都比売神社に行くが
鋭角に左に上る
下の方から女性2人が登ってきた
その内の一人は 若い西洋人だ
それぞれ単独だ 
挨拶して あっという間に追い抜かれた
 

   125町石
先ほどの若い外人が地図を広げて
辺りを見まわしている
何を探しているのかな?
我々は 先を急ぐ


11:40   121町石
展望台で10分休憩 サンドイッチを食る

景色を眺めながら食べてると 
単独の男性 2人が 背後を通り過ぎて行った
皆な飛ぶように 一目散に歩いて行く

全行程の 2/3通過地点になる 
矢立の 到着時刻が気になりだした
我々も シフトチェンジ 
スピードを少し上げる
 

 120町石
先程の 西洋人女性が追い付いてきた 
挨拶をして 抜いて行った
地図を見ると 124町石辺りに 古い道があるようで
下ってはいるが 山の中に延々と続いている
この距離では エスケープコースにはならない
(何処かに エスケープコースはないかしら・・・ と思っている自分たち)
 
 

116町石
きれいに整備された 尾根道に出た
あたりは 大木が林立している
西から東に 気持よい風が 吹き抜けて行く
高野槙も植えられて
ここは 高野山の植林地だろうか


12:15   114町石
森が急に明るくなり 開けたところに出ると
緑の芝が目に入って来た
ゴルフ場に出たのだPic_1508987540268_1
下の方を見ると 田んぼや人家 車道も走っている

公衆トイレの看板があり 
地蔵堂の下の方に 立派な水洗トイレがあった
追い抜いて行った男性が一人 
小春日和の地蔵堂で 昼食を摂ったのか 
のんびり休んでいた

元の道に戻り スピードアップして歩く
緩やかな下りで 歩き易い
更にスピードを上げるが この調子で歩いて
矢立には何時頃着けるのか
後ろから 地蔵堂で休んでいた男性が
追い抜いて行った


13:10   85町石
笠立峠
とうとう 午後一時をまわってしまった
計算では 昼近く頃 国道と交わる 矢立に着けると思っていた
これからまだ 一時間は掛かりそうだ
国道の 矢立の方から登って来た 3人とすれ違った
気持に余裕が無いので どちら方面に行くのかと
声が掛かられなかった 
しかし 矢立が近いと思うと 少しホッとした

ここで ペースダウンすることにした
年寄りの冷や水になってはいけない


14:00    60町石
午後2時 矢立に到着 ここで リタイア
(最終目的 大門まではあと3時間 夕方5時は山中は暗い)

ここまで 
朝 8時30分に出発して 5時間半掛かった (13km)
高野山の大門には着けなかったが ケガもなく
無事 矢立に着いた
78才&70才 良しとしよう
無理をせず 矢立を今回の到着点としたことを
誇りをもって・・?
評価することにしよう

「ゆうべは 一睡もしていないのに よう歩けたもんじゃ!」 と連れ合い

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矢立茶屋で一服 
名物の焼餅を食べながら 愛想のよい女主人と
短く言葉を交わす

タクシーを呼び 町石道 1町の 根本大塔へ向かった
今夜の宿は 高野山 唯一のビジネスホテル 
一の橋の 玉川旅館
その夜は8時 心地好い眠りに付いた 
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October 07, 2013

紅葉の立山

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山はいつ行っても素晴らしいのだが
今年の秋の 立山行きは 特別なものとなった

一年前痛めた膝が 思わしくなく
夏山にも行けなかった

秋になって 
まだ不安があったが
思い切って 立山行きを計画した

出発の10日前ごろになって 
ある治療士さんと 出会うことができた

次第によくなり 膝に力が入るようになった

山に入ってからは 
歩ける喜びを噛みしめながら

もう山登りはおしまいにして 
この景色を見納めにしようと その時は思っていたのだ

一方 主人のほうは あまりの景色に

「ヤレンくらいの絶景じゃぁー!」 と
広島弁を連発していた

  スライド写真・・・弥陀ヶ原→天狗

  スライド写真・・・室堂→雄山→剣御前小舎

    ファイルが大きいので ダウンロードに時間が掛かります)

9月30日

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立山高原バスに乗り 弥陀ヶ原で降りた

この日は 木道を辿り 
天狗平の 立山高原ホテルまで歩くのだ

草もみじと 点在する池塘 
チングルマの白い穂が 風にそよいでいた

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木道を北に行き 一度 沢まで下る

再び上がる登りは 鎖場が連続していた

天狗平に上がると 
紅葉と草もみじの間をぬうように 高原バスが 
次々と行きかっていた

空は青 山は紅葉
その向こうに雲海が広がっていた

10月1日

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今日も よいお天気だ

立山高原ホテル前から 再び高原バスに乗り
終点の室堂へ

いよいよ 雄山への登山だ

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雄山へは 以前 登ろうとしたことがあるのだが
登山道が 
多くの登山者で渋滞しているのを見て 
諦めた山なのだ

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一の越から ザレた岩山を登り始める
登山道が荒れていて 
岩が落ちてこないか心配だ

左に右に岩をよじ登る

初心者が登る山というが 
結構しんどい山だ (こちらの 脚力低下に問題あり?)

ようやく開けた所まで上り 
更に急な勾配を登ると 頂上に着いた

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立派な社務所がある 
雄山神社の 鳥居のまえで参拝した

一服して 最高峰の大汝山(おおなんじやま)に向かった

はじめは 大汝山で引き返すつもりでいた 
ところが 岩道を下っていると 前方に 
いかにも歩き易そうな砂の稜線を 
数人のグループが 
歩いているのが見えた

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岩山の大汝山頂上はパスだ 
そのまま行く 立山三山(雄山 大汝山 富士の折立) 
稜線歩きに切り替えた

 
風もなく 軽快な稜線歩きだ
眼下には 雄大な立山カールが広がる

大パノラマだ

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雄山頂上から3時間半で 剣御前小舎(つるぎごぜん)に着いた
今夜の宿泊者は16人 

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手足を伸ばし ゆっくりと 
くつろぐことができた

10月2日

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今日は下山の日だ

これまでは よいお天気に恵まれていたが
どうも下り坂らしい

Dscf4438食堂の窓から見える剣岳には 笠雲が掛かってきた

小屋の前の 別山乗越(べっさんのっこし)に立つと 
室道平は眼下に広がっている

足元の道を辿れば 
バスターミナルにも すぐ着きそうに見える

室道平まで2.5時間という 雷鳥坂を下った

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しかしながら 
急勾配でザレた道は 思いの外 時間が掛かった

バスターミナルまで4時間を要した

衰えたものだと思った  が 
マイペース&マイペースと 
熟年の 開き直りに切り替えた

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室堂からバスに乗り 美女平へ
バスの窓から 再び眺める 天狗平と弥陀ヶ原
 
一昨日よりさらに 色付きは進んでいた

ケーブルカーで立山の無料駐車場へ

広島への700kmの帰途についた

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May 20, 2013

東北の旅・・・・・2013.5.13

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                 ・・・・・スライド写真・・・・・

松尾芭蕉が辿った 奥の細道を 

逆まわりで 仙台 山寺 中尊寺 石巻と 車で走ってみた

世界遺産を観光した後
石巻から 牡鹿半島へ足を伸ばした

道路は震災の復旧工事で ダンプカーが行き交い 
砂利道や 交互通行だったが 鮎川まで行けた

そこから先 半島を廻って 
女川へ行きたかったが 主要道路以外は通行止めになっていた

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半島の先にある島 金華山に行くため 鮎川港に来てみたのだが
日曜日以外は 渡船がチャーター船になるという

島までは 20分で着くが 
上陸は1時間に限られ 
金額は ひと船15,000円だ

他に渡船する人もいないので やむ無く断念Dscf1014_3    

さらに半島を 行けるところまで行こうと 走っていると 
ガスった海の 目と鼻の先に 金華山があった

やがて道路は通行止めになり そこに 一の鳥居があった

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江戸時代には ここまで難儀して来て 
この鳥居をくぐって 船に乗り込んだのだ
無理な人は 鳥居の前で手を合わせた とある

私たちもここで手を合わせ 
金華山の 黄金山神社へお参りした

石巻に帰り仮面ライダーの作者 石ノ森章太郎の ミュージアムへ行った

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駐車場に立つと 
西の方角に 松尾芭蕉も海を眺めた 日和山公園が見えた

ここは震災の時 多くの人が上てきて 命が救われた所だ

そして 目の前の川は 多くの家や車が押し流され 逆流した北上川だ

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海岸線の港や 浜のガレキはほとんど片付き 復興は進んでいる

あちこちで 新しい家が 元の基礎に立ち上げていた

仙台の街なかは賑やかで 人も車も多く 
震災復興で活気づいているようだった   

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April 08, 2013

弥栄の散歩みち・・・・・250405

例年より早く咲いた今年の桜が いよいよ 散り始めた

明日は 春の嵐が来るという

今日は 白木街道をドライブしてみた

ガイドブックを開くと
 
この辺は 毛利家に因んだ神社が多いという

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出崎山神社(デサキヤマ)

芸備線 井原市(イバライチ)駅手前で左折する

三篠川の支流の 小さな栄堂川に沿って走る

 
左に 土手の一軒の家を覆う 満開の桜並木がある

その手前で 左に橋を渡り 集落が点在する畑を通り抜ける

山の端に 注連柱(シメバシラ)が見える

鳥居の下に車を置き 

杉林の中に伸びる 苔むした石段を上がる

石段を登りきると 目の前に 
新しい車道のコンクリートが 行く手を遮る

新しいコンクリート段を 左に上がる

見上げる社殿のすぐ横に 御神木の大杉がある

車道を通すため 根元の斜面を削ったようだ

杉は大丈夫なのだろうか 境内に上がってみた

大杉は 力強く天に伸びていた 

根を深く張っているようだ

境内はよく手入れされ 気持ち良い

拝殿は歴史が古く 室町時代の部材も 一部使われているという

屋根の勾配が美しい

拝礼所の 張り出した庇を支える柱は 自然木のたわみを利用している

彫刻がすばらしい

左右の蟇股(ヒキマタ)の下にある お面がユーモラスだ 

どこか南洋的で 花や 鳥 虎 龍  

どれも可愛らしさがある どんな人が彫ったのだろうか

お参りする人への愛情が伝わってくる

これまでの永い歴史で この辺りでは 

祭りが 唯一の楽しみだった事だろう
 
皆 これを見上げて 心和んだのではなかろうか

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神目神社(コウノメ)

神目神社は 三篠川を挟んで 芸備線 白木山駅の向かい側にある

三篠川の土手に車を置いて 中腹に見える 

丁度満開の サコダの桜を目指して登っていく

神社は只今 工事中だった

車で お参り出来るようにするのだろうか 

案内書には 参道が

畑の中を通る 緑の一本径だった

これが見たかったのだが 既に コンクリートで固められていた

境内に入ると ブルドーザーがうなっていた 

鎮守の森の土を引っ剥がし 整地していた

辺りには 

瑞々しい 土と木の根の香りが 一面に放たれていた

鎮守の森の 深いため息が 聞こえて来るようだった

 

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March 28, 2013

弥栄(いやさか)の散歩みち・・・・・250326

八剣神社(やつるぎじんじゃ) 広島市中区白島九軒町

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碇神社 (いかりじんじゃ)  広島市中区白島九軒町

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・・・・・スライド写真・・・・・

今年も春が来た
近年にない 桜が早い開花だという
さくらの散歩みちを歩いてみた

むかし 戦前には 
さくらと言えば 長寿園だったと 母親は言っていた
今も長寿園は 小規模ながら 京橋川沿いに残っている

安田学園側の工兵橋から 右岸を歩く
さくらの花は もう 五分咲きだ

桜並木の土手みちを 白島九軒町に入ると
土手の右手に 祠のような八剣神社がある
参道など無いので 見過ごしそうだ

小さな神社だが 鳥居と手水鉢がある
手入れがとても行き届いている
 
手水鉢の水は澄んでいて
神社の白木は拭き清められ 艶が出ている

ご近所の方々の 思いが伝わってくる

更に土手を進むと 牛田橋に差し掛かりる 
マンションの一階にある ホームセンター・ダイキが目印
裏手の高木が茂る一角に 碇神社があった
裏口の隣は 宝勝院興善寺だ
表の鳥居に立つと そこはバス通りの白島通りだった
 
むかし 白島が箱島と言われて 海の中にあった頃
この辺に 碇を下ろしていたのだそうだ
被爆さくらも 五分咲きで
摘まれた花が 手水鉢に浮かんでいた
雀の仕業 らしい

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October 13, 2012

西穂山荘一泊登山 2012/10/3~6

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                スライド写真


   

この度は わたしたち夫婦 A・Bの 体力的に可能な 

西穂独標に挑戦した

登山口の新穂高温泉から ロープウェイが使える


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一泊目の 西穂山荘までの登り1時間30分は 楽だと思っていた 

しかし 

A が 早々に 高山病?になってしまった

B一人で 西穂独標へ・・ などと思ったが 

結局 断念した



翌朝の天気は 快晴

雲海に浮かぶ笠ヶ岳には 虹がかかっていた

後ろ髪引かれる思いで 上高地に向け下山した

紅葉で色付く 原生林を歩くと だんだん元気になっていった

登頂を諦めたことを 後悔した

ところが 

1時間半くらい下った頃 

今度は Bの左膝が ガクガクしてきた

ひと月前痛めていたのが 出てきたようだ

ダブルストックで  

やっと田代橋まで降り着いた


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河童橋辺りからの 穂高の眺めは一級だ

澄んだ秋の空に すっきりと 

いつものように 大きく立ちはだかっていた

振り返ると 

白い噴煙を上げる焼岳が 全容を表わしていた 

稜線を目でたどると 連峰の西の端に 

宿泊した オレンジ色の西穂山荘が 小さく見えた

 



帰りに 坂巻温泉に 寄った

梓川の谷あいにある一軒宿だ

純和風で 私たちの お気に入りの宿となった


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September 07, 2012

2012年秋 深入山

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                        ・・・・・・ スライド写真  ・・・・・・

今年は猛暑のせいだろうか 

9月に入っているというのに 体調が
ナカナカ整わない

そろそろ秋の 登山モードに入らないと・・と
思っているのだが

深入山には どの位秋が来ているのか
見に行ってきた

山の空は高く 青く澄んでいた

そこにくっきりと 白い入道雲がわいている

秋の空に 夏の雲

まだ 行き合いの空だ

日差しもまだ強い 
でも 受ける風は涼しい

心地よい風は 登はんする汗を飛ばしてくれる

若いすすきの穂が 風で同じ方になびく

 
山頂からは 
遠くまで 360度見渡せた

登山道には 
撫子 桔梗 女郎花など 色とりどりに 
秋の花が 咲いていた

深入山の秋は もうやって来ていたのだ

 

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July 16, 2012

八ヶ岳 [赤岳 2889m] 2012/7/10.11

         ・・・・スライド写真・・・・・

昨年の秋 

北穂からの下山ちゅう 

ずーっと 島のように浮かんでいたのが 八ヶ岳だ

見えた山に登ることにしている 私たちにとって

八ヶ岳は 初めての山だ

まだ 今年の梅雨は明けていない

梅雨の中休みを期待して 急きょ赤岳に向け出発した

Catsaaa

はたして ! 

天気は的中 三日間 申し分ない天気だった

まだ見たことのないツクモグサや ホテイランにこそ出会えなかったが 

色んな花が咲き始めていた

Catsbbb

しかし世の中 バランスがとれているものだ

天気が良かったぶん 思いがけないアクシデントに見舞われた

連合いAが 高山病・・? になり 連合いBも 

左足薬指捻挫となった

登りは Aがボチボチと歩き 下りは替わって 

Bがボチボチと歩いた

Catsccc

行程は 

予定していた 頂上から縦走とはならず

まだ元気だったBだけが 

急きょ宿泊することになった 行者小屋から 

赤岳頂上へピストンした

その足で 予約していた天望山荘に寄り 

キャンセルして帰った

Catsddd

その後Aは 

下山するにつれて 嘘のように元気になり

Bといえば 

只今 次の登山のために ひたすら大人しくしている毎日です

 

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